THECARDスリーブ系全てのフィルム素材を決定しました。

PSA

みなさまお世話になります。
PSA日本支社の鑑定がスタートという事で、受付も再開されていますね。
直出経験者にはお馴染みのWEB入力は慣れていない人は大変かもしれませんが、慣れれば今までの日本支社の提出フォーマットよりも圧倒的に楽になります。ぜひ慣れてください♪

さて、表題の件ですが今まで量産試作Model2としていたフィルムを最終的に全てのラインナップで使用するFilmとして採用することになりました。現行フィルムの在庫が無くなり次第、切り替えていく予定です。Model1は透明度においては今までのものと一線を画すスペックを誇っており、カードのデザイン性を損なう事なく、鑑賞においては他のフィルムから頭一つで出ていました。しかしながら、UVカット性能においては、室内灯特化型UVカットの為、現行品のフィルムと比べ太陽光のカット率は劣っておりました。また素材もOPPに特殊な薬品を電磁融着させているタイプで、今までの現行品と比較し、コシがなく滑りやすい、他社のフィルムと同じような質感となっていました。

THECARDのフィルムといえば、独特の質感を誇るラミネートフィルムです。ここはやはり引き続き他社との差別化を図る意味でも継承したいと考えておりました。量産試作Model2は今までの現行同様OPP/CPPのラミネートフィルムです。そしてUVカット性能を付与する薬品を印刷するという手法で作成されています。この薬品は業界初。一般にまだ出回っていない新製品です。試作品としてノーマルのものを販売しておりましたが、量産試作としてコーナーカットを制作しました。これが安定すればいよいよ量産です。実はメルカリにて先行販売しております。ご案内が遅くなりまして申し訳ありません。

◇UVカット率について
さて、改めてここからはフィルムについてですが、まずは一番重要なUVカット率の表をご覧ください。
280nm〜360nm、一般にインクの劣化を起こす波長帯であり、室内灯・太陽光の波長帯ですが平均カット率95%以上です。
インクや紙の劣化を引き起こす波長帯のメインである320-360nmまでは従来のフィルムをさらに上回る結果となり、また320nm以下では100%に近い高いカット率となります。こちらは当社が利用している簡易的な合算強度計での数字ではなく、フィルム業界でカット率を計測する測定器として広く業界で使われている島津製作所のUV2600iを用いて、第三者機関で測定された評価数値となります。こんな測定器です。最近色々なところでUVカットフィルムが販売され始めておりますが、測定データを公表しているメーカーはごくわずかです。
Amazonのレビューを色々読み漁ると全然カット率がなかったという話もありましたね。当社も過去に開発のN.が測定した他社比較の動画をツイートしたことがありますが、かなりメーカーによって差がありました。

島津製作所 UV-2600i

THECARD史上間違いなく最強のフィルムです。このようなカット率が高いフィルムは今までも存在しておりますが、透明度や色味が黄色になったりと問題がありました。今回その点について研究を重ね、コレクターの皆様の需要に耐えうるレベルまで引き上げています。
では、どれくらいの光の透過率かというと以下が実測値のデータです。高いほど透明と理解して頂ければ差し支えありません。

◇光透過率試験
①従来品フィルム→91.3%
②量産試作Model①→93.3%
③量産試作Model②→89.3%

これだけのカット率を誇りながら従来品との透過率はわずか2%ビハインドの差まで詰めております。もちろん、ここも透過率が一番です!っと言いたいところですが、この点は更なる研究開発を進めていきたいと思っています。下記写真でご確認いただけると思いますが、Model2はフィルム同士比べると認識できるレベルめ若干白みがかっているのが見て取れるかと思います。封入したPSAカード、TCGカードを見る限りは目視ではなかなか気づかないレベルにまで仕上がっているかなと思います。*カードスリーブ従来品は当社に64mm在庫が無いため同一フィルムを利用した66mmのスリーブで撮影しております。



◇発売について
PSAコーナーカットエディション
サイズは現行品と全く同様。THECARDが弾き出したPSA封入に最適なサイズ設定です。遂にコーナーカットエディションの発売です。今後は生産ラインでのコーナーカット、もしくは現行のコーナーカットであるアトリエによるカット工程でのコーナーカット生産も予定しております。是非画像をご確認ください。こだわり抜いたサイズ設計・フィルムです。大切なPSAコレクションを是非THECARDのフィルムで。

劣化を防ぐ遮光アルミパウチパッケージ

比較しなければ、全く気にならない透明度です。

従来品から透明度が劣るとはいえ、この見栄えです。最高です。

蓋を折り込む際に一切のストレスが無いようケースとツライチの袋サイズです。

袋サイズがツライチでは無い場合、蓋をする際に折れたりシワになったりしますが、当社はストレスフリーです。

封入時のストレスフリーを確保しながらも絶妙なマージンを確保しています。フィルム封入でこの見栄えです。

実は蓋の長さも相当なこだわりです。カードにかからないのはもちろんのこと、このケースの段差の溝を1-2mm越えることにより、剥がしやすさを追求しています。

コーナーの見栄えも最小のつのです。

以上、THECARDが今後採用するフィルム性能のおさらいでした!在庫不足で本当に長い期間お待たせして申し訳ございません。量産一歩手前まで来ております。お問い合わせを頂きますマグホスリーブの再販、ARS・With-D等様々なブランド・サイズに対応した新商品のリクエスとに対し、全方位で開発・生産を行なっていく所存です。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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